2001 Formula Nippon Round 5 Suzuka Circuit

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2001フォーミュラ・ニッポン第5戦 鈴鹿サーキット

ミリオンカードカップレース



Motoyama



遅れてきた本命!
本山哲 堂々の横綱相撲で今期初勝利!!


 「21世紀日本一速い男決定戦」と銘打って開催されている今シーズンのフォーミュラ・ニッポン。梅雨のまっただ中ではあるものの、今年も昨年同様に気温30度を超える猛暑の中で開催されました。

 昨年は高木虎之介が10戦中8勝と圧倒的な強さを見せたこのシリーズですが、今年は昨年の最終戦で堂々と虎之介を下して優勝を飾った本山(エキサイト・チーム・インパル)がチャンピオン候補の大本命と思われていました。ところが、いざ開幕してみると、なんと服部尚貴(チーム・5ZIGEN)が開幕以来4戦中3勝を挙げて一躍優勝候補の筆頭に踊り出ました。これに対して本山は第3戦で優勝を飾り、4戦中3戦でポールポジションを獲得するなど速さでは文句無しなのですが、マシントラブルやペナルティなどでポイントを失うレースが多く、ランキング3位に甘んじています。

 そして、前回の第3戦から俄然注目を集めてきたのが、ムーンクラフトチームから参戦する道上龍。スポンサーが付かないため資金不足から第1戦の参戦は見送らざるを得ませんでしたが、徐々に調子を上げてきて前回の富士では見事3位表彰台を獲得、今回の鈴鹿では本山を1000分の7秒上回ってポールポジションと絶好調です。もともと高木虎之介と並び「龍・虎」と呼ばれた時代もあるドライバーですから、条件さえ整えば確実に優勝をねらえるだけに、観客からも熱い注目を集めていました。

 昨年から7月の鈴鹿戦は東ショートコースを使用したレースとなったため、ただでさえ抜きにくい鈴鹿サーキットが、ますます抜けないコースとなり、必然的にスタートの重要性がより大きくなってきました。そのスタートで絶妙の飛び出しを見せたのが予選2位の本山でした。道上も決して悪いスタートではなかったのですが、ここでのわずかな差が優勝の行方を決定することになりました。道上も必死で本山を追い、レース終盤には「あわや」という場面もあったのですが、残念ながらその順位を守ったままでチェッカーを受けることになりました。 

 これで本山はシリーズランキングでも服部のチームメイトであるミハエル・クルムを抜いて2位に浮上。服部が今回ノーポイントに終わったことからポイント差を12にまで縮め、年間チャンピオンの座を視野に入れるところまで近づいて来ました。今シーズンは、どうやら本山、服部の2強を軸にして、道上、土屋(オートパックス・レーシングチーム・アグリ)、立川(オリンピック・コンドウ・レーシングチーム)ら新興勢力がどう挑戦していくのか、という図式になりそうです。
(詳細なレースレポートが掲載されているフォーミュラ・ニッポンの公式ホームページはこちらです)




フォーミュラ・ニッポン 第5戦 鈴鹿サーキット


順位ドライバーチームマシン
1位本山 哲excite TEAM IMPULReynard/無限MF308
2位道上 龍MOONCRAFTReynard/無限MF308
3位土屋 武士ARTAReynard/無限MF308




START(jpeg) Start (GIF ANIMATION)

 スタートの瞬間、ポールポジションの道上は若干ホイールスピンを起こして出遅れてしまいました。これに対して予選2位の本山は、完璧なダッシュで最短距離を通って道上の前に出ます。優勝を狙う全てのドライバーがスタートダッシュを狙っていたはずですが、それを完璧にやり遂げた本山に勝利の女神は微笑んでくれたのです。



Ryo Michigami(jpeg)

 前戦の富士では3位表彰台、今回の鈴鹿ではポールポジションから2位表彰台、と実績を積み重ねている道上龍。しかし、そのボディにはスポンサーのロゴはほとんど入っていません。いかに不景気とはいえ、これだけのチーム、これほどのドライバーにスポンサーがつかないというのはいかにも惜しいこと。なんとかスポンサーを獲得して、充分な体制で今シーズンを最後まで戦って欲しいものです。
 今回のレースでは、終盤本山を追い詰めたものの、野田(Docomo Dandelion)に進路を塞がれて大きくタイムロスしてしまい、これが勝負の興味をそぐ形になりました。レース後のインタビューでは「僕はちゃんと進路を譲ったのに・・・」と言っていた野田ですが、あれはちょっとね。他の選手からもレース前に名指しで「注意するように」と言われていただけに、もう少し野田君にはマナーを身に付けてもらいたいものです。


 
Narain Karthikeyan(jpeg)

 本山哲のチームメイトとしてチーム・インパルから参戦しているナレイン・カーティケヤン。日本のトップフォーミュラ初のインド人ドライバーです。これまでの4戦では6位、7位、9位、リタイヤとそれほど目立った成績は残していませんが、昨年のマカオグランプリでポールポジション、続く韓国スーパー・プリでは2連勝を挙げた実力派です。
 さらに、F1チームからも実力を認められており、6月にはジャガーのテスト走行に参加したほか、ザウバーチーム等からも声をかけられていると言います。現在はまだテストドライバーとしての交渉ですが、近い将来、インド人初のレギュラーF1ドライバーとなる可能性は極めて高いと言えるでしょう。
 今回のレースでは残念ながら1コーナーでスピン、リタイヤとなりましたが、今から注目しておく値打ちは充分にあるドライバーです。



Battle(jpeg)

 今回のレースは、全長約6Kmの鈴鹿サーキットの東半分だけを使用した「東ショートコース(全長約2.8Km)」で争われました。
 もともとコース幅が狭く追い抜きの難しいと言われる鈴鹿サーキットですが、東ショートコースでは最もスピードの出る130Rコーナーを使用しないため、ますます抜きにくくなると言われていました。しかし、実際に始まってみると各車が至るところで激しいバトルを繰り広げ、実に見ていて面白いレースとなりました。



Satoshi Motoyama(jpeg)

 後半は道上に追撃を許したとはいえ、余裕を持ってレース全体をコントロールし、最後まで危なげない走りを見せた本山哲。チーム監督の星野一義から受け継いだカーナンバー19(行く!)はだてではありませんでした。
 また、2位には道上龍、3位には土屋武士(ARTA)がそれぞれ入り、新しい勢力の台頭を感じさせました。
 98年のシリーズチャンピオンではあるものの、99年はトム・コロネル、2000年は高木虎之介の後塵を拝しただけに、本山の今シーズンに賭ける気持ちは相当に強いはずです。復調した本山と今季絶好調の服部が残り5戦でマッチレースを繰り広げることになるのか、それとも道上、立川、土屋ら若手の成長株がこの2人の争いに割って入るのか、ミハエル・クルム、ラルフ・ファーマンらベテラン外国人がその前に立ちふさがるのか、あるいはナレイン・カーティケヤン、アレックス・ユーン、アンドレ・クートらF1を目指す若手外国人が一気に伸びてくるのか、今年のフォーミュラ・ニッポンはさらに面白くなりそうです。





Topics



Dino 246 GT(jpeg)

 最近、鈴鹿サーキットのレースのアトラクションとして、スーパーカーのイベントがしばしば行われています。この日行われたのは、スーパーカーブームの火付け役となったコミック「サーキットの狼」の作者である池沢さとし氏公認のクラブ主催によるスーパーカーパレードでした。
 これは、主人公である風吹裕矢の愛車であったフェラーリ・ディーノ246GTです。でも、個人的には、風吹裕矢といえばやっぱりロータス・ヨーロッパの方が印象深いんですけどね(^^;



Countach(jpeg)


 「サーキットの狼」では「ハマの黒豹」の愛車として登場したランボルギーニ・カウンタック。なんといっても、当時のスーパーカーブームを象徴する車でありました。
 今回パレードに参加したこの車は、なんと全身を「マジョーラ」カラーに包んでいました。光の角度によって赤や黒、紫などさまざまな色に見えるこの塗料を身に付けたカウンタックは、まさに「幻」という言葉にふさわしいマシンであると言えましょう。



ASIMO(jpeg)


 鈴鹿サーキット内では、ホンダの二足歩行ロボット「アシモ(ASIMO)」のパフォーマンスも開催されていました。
 身長120Cm、体重43Kgのアシモはテレビなどで見るよりもさらに小さく、可愛く感じましたが、その妙に人間じみた関節の動きには今更ながら驚きを隠せません。
 それにしても、このアシモを遠隔操作するコントローラーは、ファミコンやプレステとほとんど同じもの。ということは・・・、当然アシモを2台揃えれば、本物のロボットを使ったガンダムあそび(パトレイバーあそび?)が間違いなくできるということ! なんか、凄い時代になってきましたね(笑)