Formula Nippon CP Mine

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'96 全日本選手権フォーミュラ・ニッポン第8戦

Central Park MINE Circuit




CP MINE(JPEG)


 今回は、私の観戦のホームグラウンドである鈴鹿サーキットを離れ、山口県の美祢(みね)市にあるセントラルパーク・MINEサーキットで開催されたフォーミュラ・ニッポン第8戦を見に行ってきました。
 前戦の富士スピードウェイを終わった時点での選手権ポイントランキングは、ラルフ・シューマッハ 27点、星野一義 25点、高木虎之介 24点、服部尚貴 24点、ノルベルト・フォンタナ 22点、となっており、残り3レースを残して5人のドライバーが5ポイント差でひしめき合うという大混戦模様を呈していました。
 土曜日に行われた予選では、なんとベテラン昨年のシリーズチャンピオンである鈴木利男がポールポジションを獲得し、ペドロ・デ・ラ・ローサ、ラルフ・シューマッハ、金石勝智、星野一義と続き、期待の高木虎之介はマシントラブルでなんと19位というポジションに甘んじてしまいました。
 そして迎えた決勝当日。スタート直前のパレードラップで今度は星野一義がエンジントラブルを起こし、最後尾からのスタートに回ってしまいました。これで一気に有利になったのが、来年からF1に出場することが正式に決定したラルフ・シューマッハ。スタートで先行した鈴木利男を追い落とし、5周目で首位に立って以来、鈴木利男、中野信治の追撃をなんとかかわしきって今期3度目の優勝を遂げました。
 これで選手権ポイントはラルフ・シューマッハ 37点、服部尚貴 28点、星野一義 25点、高木虎之介 24点、ノルベルト・フォンタナ 22点となり、シューマッハがタイトル獲得へ向けて大きく踏み出すことになりました。


フォーミュラ・ニッポンCP MINE レース結果

順位ドライバーチームマシン・エンジン
1位R・シューマッハX-Japan Le Mansレイナード96D・無限
2位中 野 信 治avex童夢無限童夢F104i・無限
3位服 部 尚 貴X-Japan Le Mansレイナード96D・無限



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 スタートの瞬間。ポールポジションを獲得した鈴木利男(かもめサービス IMPUL)がうまいスタートを決めるが、すかさずラルフがその後ろに付け、しばらく間隔を空けて中野信治がこれを追うという展開になりました。昨年のシリーズチャンピオンでありながらこれまで1ポイントも獲得できていない鈴木利男にとって今回はなんとしてでも勝ちたかったレースですが、マシンの調子が今一つであったことも手伝ってラルフの後塵を拝することになりました。
 結局、利男はラルフ追撃の立場を中野信治に奪われ、終盤には服部にも抜かれてあと一歩で表彰台に手が届かなかったという非常に悔しさの残るレースになってしまいました。



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 このレース、前半のハイライトはなんといっても高木虎之介(左端、白いマシン)と星野一義(その右、青いマシン)の鬼気迫る追撃。
 最後尾から前を行くマシンをかき分けかき分け進む星野の走りは49歳という年齢を全く感じさせない激しいものでしたが、まもなくシフトレバーが折れる(!)というトラブルが発生し、リタイヤを余儀なくされてしまいました
 星野のリタイヤ後は虎之介のまさに独壇場。他車との接触でフロントのカバーが取れてしまったにも関わらず時にはトップのマシンより2秒近くも速いタイムを記録しながらあっと言う間に順位を上げていきました。
 すわ、予選19位から表彰台か、と観客席はいやが上にも盛り上がったのですが・・・



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 あまりにも焦りすぎたのか、影山正美(手前、黒のマシン)と同時に1コーナーへ突っ込んでいったところでプレーキングに失敗。アウト側の砂地に突っ込んでリタイヤとなってしまいました。
 いずれにしても、このポジションからでは普通の走りをしていてはポイント獲得は不可能であったろうと思われるところから、虎之介の焦る気持ちも判らなくはないのですが、ちょっと肝心なところでスピンをしてしまうような傾向にあるのが気になるところです。
 最近はPOKKAコーヒーのCMにも登場しており、もしかすると来期はF1に出場するかもしれないと噂されている虎之介ですが、今回のリタイヤでフォーミュラ・ニッポンの初代チャンピオンの座を手にするのは非常に困難な状況となってしまいました。



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 レース終盤を盛り上げたのは、トップのラルフ・シューマッハ(前、赤い車)を猛追した中野信治(後、紺色の車)のパフォーマンスでした。
 前半はタイヤを温存する作戦に出た中野ですが、後半になってラルフのタイヤがグリップを失いはじめたのを見計らって一気にタイム差を縮め、テール・トゥ・ノーズの激しいバトルを展開しましたた。
 1コーナーから3コーナーにかけては中野のペースが上回り、写真の第1ヘアピンでは何度かラルフに仕掛けるのですが、前に出るまでは至らず。結局最終コーナーからホームストレートにかけてのスピードで勝るラルフ・シューマッハが最後までトップの座を守りきりました。
 「どうしても優勝したかった」と悔しさを見せる中野信治ですが、中野もまた童夢チームとともにF1へのステップアップを目指しています。F1のライセンスを手に入れるためにも、シーズン中には優を手にしたいところ。果たして残り2戦で中野信治の初優勝は叶うのでしょうか。



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 優勝したラルフ・シューマッハ、猛追及ばず2位に甘んじた中野信治に続いたのは、ラルフと同じチーム・ルマンの服部尚貴でした。
 同じチームの2人にはさまれて監督賞のカップを掲げているのは本間勝久監督。今回のレースの結果、チーム得点ではル・マンが65ポイントとなり、2位のPIAA NAKAJIMA(34ポイント)、3位のカルソニック/かもめサービスIMPUL(28ポイント)を大きく引き離してダントツの首位を守っています。