Pokka International 1000km Race

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'96 インターナショナルGT耐久シリーズ 第7戦

POKKAインターナショナル1000km耐久レース



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 鈴鹿サーキットの真夏の祭典と言えばまずオートバイの「鈴鹿8時間耐久ロードレース」いわゆる「ハチタイ」が有名ですが、4輪ファンにとってはなんといっても「鈴鹿1000km耐久」が一番の楽しみです。1966年に開催された第一回大会以来今年が25回目の記念の年となりますが、今回は6月のル・マン24時間レースで活躍した海外のチームが大挙して日本へやってきて、例年にも増してにぎやかなレースとなりました。
 このレースは鈴鹿の中で私が最も愛するレースなのですが、そんな私の楽しみ方は、レースを見ながらビールを飲んで、芝生席で横になってレーシングマシンの爆音を聞きながらお昼寝をすること・・・(^^;、これ、レース好きにとってはたまらないほど幸福な時間なんですよ。
 6時間以上にもわたる長丁場のレースだからこそできる楽しみなのですが、皆さんもぜひ一度サーキットを訪れて、こんな時間の過ごし方を試してみてください。


POKKAインターナショナル1000km耐久レース結果

順位チームドライバーマシン名
1位ガルフ・マクラーレンR.ベルムマクラーレンF1GTR
J.ウィーバー
J.J.レート
2位エネア・イゴール・F40A.オロフソンフェラーリF40GTE
L.デラノーチェ
3位ハロッズ・マクラーレンA.ウォレスマクラーレンF1GTR
O.グルイヤール



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 ヘアピンコーナーへ続々と進入するマシン達。前からポルシェGT2、ダッジ・バイパー、マクラーレンF1GTR、ポルシェGT2、ランボルギーニ・ディアブロ・イオタと様々な国の様々なマシンが一同に会する姿を見ることができるのがこの鈴鹿1000Kmレースの楽しいところです。
 特に、レースに参加しないことで有名なランボルギーニ社(F1用のエンジンは製造していましたが)のレース仕様車は世界中でもここ日本でしか見ることができない貴重な姿です。



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 結局終わって見れば第2位にフェラーリが入った以外は1位から6位までを独占することになったマクラーレンF1GTR。「究極の市販スポーツカー」を目指して製造されたこのマシンは、車体の幅の中心線に沿って運転席があり、その後部左右に2座席を配置した独特の三角形の座席配置が特徴です。
 一応「市販車」ですから、お金さえ払えばあなたにもこのスポーツカーを手に入れることができるかもしれません。でも、お値段の方は、約1億円とのこと。さて、買えますか(^^;



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 最近でこそ三原じゅん子や三井ゆりなど女性レーシングドライバーの活躍が目立っていますが、その草分け的存在と言えるのがこの人、吉川とみ子です。
 ツーリングカーレースを皮切りに、F3や富士グラン・チャンピオン・シリーズなど国内トップカテゴリーのレースにそれぞれ女性として初参加、最近は活躍の場を耐久レースに移してル・マン24時間やデイトナ24時間など国際レースへも参戦しています。
 今回は外国人ドライバー2人とともにロークレーシングのポルシェGT2で参戦し、見事13位で完走しました。噂では引退も伝えられているようですが、ぜひともいつまでも活躍する姿を見続けていたいドライバーの一人です。



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 日本の耐久レースではおなじみの KAGEISEN RACING TEAM。今年はRX−7での参戦です。チーム名の「カゲイセン」とは「東京科学芸術専門学校」の略で、このチームは同校の自動車整備専門課程の授業の一環としてレースに参加しているのです。
 ドライバーは同校の先生、メカニックは学生という異色のチームで、予算も限られているところからラップタイムはトップチームから随分遅れをとってしまいましたが、大きなトラブルもなく着実にレースを進め、6時間半後のチェッカーを無事に受け、29位のリザルトを手にしました。



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 ロングノーズ、ショートデッキという流麗な、しかし古典的なスポーツカーのスタイルのボディーにシボレーV8、6,000CCのエンジンを搭載したマーコスLM600。今回のレースでは古谷直広、和田久という2人の日本人ドライバーが助っ人として参加し、総合10位、鈴鹿GTクラス3位の成績を上げました。
 そのスタイルといい、低音の独特の排気音といい、今回のレースの中では最も注目を集めていた一台でした。



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 レース中盤の90周目を走行中にエンジンにトラブルを起こし、漏れたオイルが排気管の熱で燃えて煙を噴きながらピットへ向けて走り続けるチームKunimitsuのホンダNSX。昨年はル・マン24時間レース完走、クラス優勝を果たし、鈴鹿1,000Kmでも総合5位、クラス優勝と大活躍をしたチームですが、今回のレースは残念ながら途中リタイアという結末を迎えてしまいました。
 また、同じく鈴鹿GTクラスに出場していたチームNakajimaのNSXも同様のトラブルで早々と戦列を離れてしまい、国産車ファンには実に楽しみの少ないレースとなりました。



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 ご安心下さい。決してマシンが燃えているのではなく、スピードを落とすためにアクセルを戻した瞬間に、エンジン内で爆発に利用されなかった燃料の混合気が排気管へ流れていき、それが外部で酸素の助けを借りた瞬間に爆発的に燃え上がるものです。
 このように派手な炎を出すのは今回はフェラーリだけで、燃料を無駄に流してしまうため燃費には悪影響を与えてしまうのですが、余分な燃料にはエンジンを冷却する効果もあることからパワーアップには有利な方法でもあり、耐久レースのように燃料補給の許されるレースでは必ずしもマイナス点ばかりとは言えません。このへん、エンジニアのレースに対する考え方の差が出るポイントと言えます。



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 国産車が軒並みリタイアしてしまう中で、今回のレースで完走を果たしたのは上で紹介した東京科学芸術専門学校のRX−7とこのアドバン明治乳業BPチームのホンダNSX。残念ながらRX−7の後塵を拝し、30位と完走車中最下位の結果となりました。
 しかし、耐久レースは完走することが第一の目標であり、どんなに速いタイムを記録しても、最後のチェッカーフラッグを受けることができなければ栄光の座にはつけないのです。その意味では、このチームは見事に勝利を手中にしたと言えるでしょう。
 それにしても、市販価格が1,000万円を超えるという高価な高価な国産車最高のスポーツカーも、鈴鹿1,000Kmというスーパーカーの饗宴に参加すると「ちょっとスポーティな乗用車」に見えてしまうというのが世界の壁のとてつもなく厚いところなのです。



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 午後12時30分にスタートしたレースは、午後6時をすぎた頃に「全車ライトオン」の指示を受け、各マシンがヘッドライトを輝かせはじめます。次第に夕闇が迫り、レース開始後6時間あまりを経過した午後7時過ぎ、トップのゼッケン2、ガルフ・マクラーレンF1GTRが栄光のチェッカーフラッグを受けました。
 生き残った全てのマシンがチェッカーを受けた後、コースが観客に開放され、大勢のファンがコース上でウィニングランから戻ってくる車両を出迎えます。そして、表彰式の後に花火が打ち上げられ、鈴鹿の夏は華やかに幕を下ろすのです。