1998 Formura Nippon Round 10 Suzuka Circuit

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全日本選手権フォーミュラ・ニッポン第10戦

FORMURA NIPPON ROUND10 SUZUKA CIRCUIT


Champagne Shower


チャンピオン本山 圧倒的な速さ!

しかし、表彰台の頂点に立ったのはやっぱり“影山” 今度は弟!!


 10戦にわたって戦われてきた日本最高格式のレース、フォーミュラ・ニッポンもいよいよ11月末の鈴鹿サーキットにおけるレースで最終戦を迎えました。
 注目のチャンピオンの行方は、既に前戦の富士スピードウェイで本山哲(もとやま さとし)に決定してしまいましたが、今年のフォーミュラ・ニッポンは近来にないほど日本人の若手ドライバーの活躍が目立ったシーズンとなり、最終戦も彼らの熱いバトルがおおいに期待されました。

 しかし、チャンピオンの本山は土曜日の予選から他を寄せ付けない圧倒的な速さをみせ、予選2位の黒澤琢弥以下を1秒以上も引き離す結果となりました。
 日曜日のレースでも本山の好調さは持続し、スタート後から他車を1周につき1秒ずつ引き離す快走で、このまま圧倒的な強さで勝利を飾るものと誰もが信じていました。そんな中で迎えた26周目、ゴールまであと10周足らずとなったところで本山のマシンは急に130Rの高速コーナーを曲がりきれずアウト側に飛び出してしまいます。おそらく、何らかのマシントラブルがあったものと思われますが、時速250Kmは出ていたであろうという高速コーナーでのクラッシュにも関わらず本山選手自身はほとんどダメージを受けていなかったことが不幸中の幸いでした。

 この本山のクラッシュで一躍トップに躍り出たのが、予選8位からロケットスタートでジャンプアップしてきた影山正美。残り10周を慎重に走りきり、8月の菅生に続き、見事にフォーミュラ・ニッポン2勝目をあげました。

(フォーミュラ・ニッポンのホームページはこちらです。)


フォーミュラ・ニッポン第10戦 鈴鹿


順位ドライバーチームマシン
1位影山 正美SHIONOGI NOVAローラT97−51無限
2位脇坂 寿一AUTOBACS Racing Team AGURIローラT97−51無限
3位道上 龍JACCS MOONCRAFT レイナード97D無限




Goal(jpeg)

 ピットサインエリアに集まったチームのメンバーに祝福されてゴールを飾った影山正美。前回の菅生での優勝の際には涙、涙のゴールインだったのですが、今回は2度目の優勝とあって喜びがはじけたゴールインとなりました。
 今年は鈴鹿サーキットで3回のフォーミュラ・ニッポンが開催されましたが、第1戦と第5戦は影山正彦(兄)が優勝、第10戦では影山正美(弟)が優勝と、全レース「影山」選手が表彰台の中央に立つという珍しい記録となりました。今回のレースでは「兄ィ」は残念ながら予選7位、決勝4位とちょっと残念な結果となってしまいましたが、来年はまた兄弟そろっての1−2フィニッシュが見られるでしょうか。



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 表彰台に上ったトップ3ドライバー達。1位の影山正美は31歳と「若手」と呼ぶにはちょっと年をとりすぎているかもしれませんが、2位の脇坂(左)は26歳、3位の道上(右)は25歳と、これまでの国内トップフォーミュラでは異例の若さでめきめきと実力をつけてきたドライバーです。
 脇坂は既にジョーダンチームのテストドライバーとしてF1を走らせた経験を持っていますが、3人ともぜひ世界へ飛び出して活躍してもらいたいものです。


 


Today's Topics


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 今回、観客を大いに喜ばせてくれたのは、フォーミュラ・ニッポンの卒業生で今年からティレルチームでF1に参戦している高木虎之介のデモンストレーション走行でした。
 東コースのみ、それもこの後でレースに出場する山西康司のマシンを借りての走行ということで、「すごい速さ」ということはありませんでしたが、すっかりリラックスした雰囲気のトラを見て多くのファンは安心したのではないでしょうか。とはいえ、早く新年度の体制を明らかにしてほしいものです。

 しかし、今回最も驚いたのは、トラの走りではなく、インタビューでの受け答えでした。フォーミュラ・ニッポン時代は何を聞いても満足な答えがほとんど返ってこないほど無口だった虎之介ですが、この日は実ににこやかに、いろいろな質問にしっかりと答えていました。やはり、「世界」で揉まれると、ファンやスポンサーへのアピールとサービスの意識が身について来るのでしょうか。そういえば、サッカーの中田選手もセリエAへ行ったとたんに饒舌になりましたよね。




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 こちらは、シリーズチャンピオンの表彰式。前戦でチャンピオンを獲得した本山を中央に、今日の成績でそれぞれポジションアップを果たした影山正美が2位、脇坂寿一が3位という結果になりました。
 本山は、昨年のツーリングカーレースで他のマシンに故意にぶつけた行為を批判され、今シーズンあわやトップレースのシートを失うかもしれないという状況に追い込まれていました。しかし、幸いにも国内有数の実力を持つチーム・ルマンのドライバーとして参戦できることが急遽決定し、なんとかトップフォーミュラーのシートを確保することができたのです。
 結果的に、このトラブルを通じて精神的な強さが身についたのか、今シーズンの本山は本当に速く、そして強いドライバーに成長しました。もともと「速いドライバー」という評価はあったのですが、それがやっとここへ来て花開いたというとこでしょうか。
 今回のレースでは、いろんなインタビューで「F1へ行きたい」ということを口に出しており、相当色気はあるようです。ただ、問題は、個人的なスポンサーがほとんどないことでしょう。現在F1で走っている中野信治にはエイベックス、高木虎之介にはPIAAというスポンサーが付いているのに対し、本山にはこうした個人スポンサーが無いため、なかなかF1へステップアップすることは難しいと思います。来年どれだけの成績を残せるか、そしてどれだけスポンサーにアピールできるかということが、本山にとってまさに正念場となるに違いありません。
(本山哲選手のホームページはこちらです)



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 昨年まで参戦していたアメリカのインディ・ライツからフォーミュラ・ニッポンにステップアップしてきた野田英樹(コスモオイル・チーム・セルモ)。かつてはラルース・チームからF1にスポット参戦した経験もあるドライバーであり、「帰り新参」という印象がありますが、実は国内トップフォーミュラは今シーズンが初参戦ということで「日本国籍のガイジンドライバー」とも言われています。
 確かに、速さはあるんですよね。しかし、しかし、いかんせん、リタイアが多すぎます。もちろんマシントラブルもあるんですが、どうも単独スピンや競り負けてのコースアウトという印象が強く、満足な結果を残すことは出来ませんでした。
 この調子だと、来年の契約は危ないかもしれません。がんばれ、野田。
(野田英樹選手のホームページはこちらです)



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 チーム5ZIGENから参戦している、マーク・グーセン(ベルギー)。男前で、実力も十分にあるんですが、今シーズンは7月の鈴鹿での2位が最上位で、年間シリーズ6位と不満の残る結果となりました。
 グーセンも今年でもう29歳。F1を目指すのであれば、もうちょっと成績を残さないと難しいのですが、さて、来シーズンはどうするのでしょうか。レース前のインタビューでは、「F1のチームとも話をしたいとは思っているが、今はアメリカで走ることを検討している。でも、来年もまた日本で走る可能性が最も高い。」と語っていました。



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 チーム・レイジュンのプレーイングマネージャー、OSAMUこと中嶋修。40歳はもちろん現役最年長です。トップチームと比較すれば十分な体制とは言えませんが、アットホームな雰囲気で「参加することに意義がある」という参戦体制であると言えましょうか。
 レース前のインタビューでは、「来年、シートは1つ空いているから、フォーミュラ・ニッポンに参戦する気がある人はいつでも声をかけて下さい。」と言ってました。もちろん、タダでは無いでしょうが、なにがしかの金(何百万円というのが「ちょっとした部品や消耗品」の普通の価格であるというのがこの世界の常識ですから、一般的に言えば少額とはとても言えないでしょうが)を用意できれば、国内トップフォーミュラに挑戦が可能なのです。どうですか、みなさんも一度参戦を考えてみては。もちろん、ライセンスがとれれば、というのが前提ですが(^^;