ふるさとの伝承
Folk tales around OISHI




子守の不動さんの餅まき



 子守不動は、地元の人たちからは「子守の不動さん」と呼ばれて親しまれている。
 この不動さんは、子供の安全と幸福の守り神として慕われており、この祈願のために毎年2月に餅まきが行われている。



 子守の不動さんは、在所と在所を結ぶ細い小道から少し入ったところにひっそりと佇んでいる。
 背後には小さな滝があり、伝説にいう子守の女が隠れ住んでいたのではないかと思われる岩陰の窪地がある。とはいえ、非常に狭い場所であり、本当にここに住んでいたとすれば、それほど長期の話では無かったのだろう。



 不動さんの餅まきは毎年2月の後半に行われている。寒い時期でもあり、参加者には清酒や甘酒が振る舞われる。



 餅まきは、地域にとっては大きなイベントである。
 餅まきが始まるまでは、道ばたに座り込んで甘酒を飲みながら、それぞれに話の輪が広がる。



 「餅まき」とはいうものの、不動さんの餅まきでは餅以外のものも多くまかれる。子供向けの袋菓子が多いが、中にはインスタントラーメンなども含まれている。



 いよいよ餅まきの始まり。
 不動さんの前は狭いため、餅まきは近くの民家の庭を借りて行われる。軽トラックの荷台が櫓代わりに使われているのは、田舎ならではのご愛敬というところか。



 袋いっぱいに戦利品(笑)を持つ子供たち。
 子供の数は徐々に少なくなってきているが、それがかえって子供一人あたりの「取り分」の多さにつながっているということか。とりあえず、この日集まった子供たちは大喜びで帰路についていった。