Formula Nippon Round 1

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’96 フォーミュラ・ニッポン 第一戦



HATTORI(JPEG)


 4月28日、鈴鹿サーキットにおいて「1996年全日本選手権フォーミュラ・ニッポン第1戦」が開催されました。1987年から1995年まで日本の最高峰のレースとして開催されてきたF3000レースが、今年から「フォーミュラ・ニッポン」と名称を改め、新たなスタートを切ったのです。
 レース内容は、予選で圧倒的な速さを見せたヤングタイガー・高木虎之介がスタートで出遅れ、国産マシン童夢を駆る中野信治、「日本一速い男」星野一義、94年の全日本F3チャンプ・M・クルムに次ぐ4番手となる波乱の幕開けとなりました。
 しかし、虎は、スプーン入り口でクルムを、またシケイン入り口で星野を、それぞれ強引とも言える突っ込みでかわし、序盤のうちに中野追撃態勢を整えました。
 ここからの中野と高木のトップ争いは近来まれに見る厳しいもので、二人の若手の一歩も譲らぬ争いが、まさに新時代の日本のトップフォーミュラの幕開けを告げるかのようです。
 結果として、残り8周になったところでシケイン入り口で高木が中野の後部に追突、高木はリタイヤ、中野が体制を立て直す隙に乗じてトップを奪った星野が漁夫の利を得て2年ぶりの優勝を遂げました。
 また、今年から日本に本拠地を移したラルフ・シューマッハ(F1チャンピオンのミハエル・シューマッハの弟)が、上位陣の脱落に助けられながらも非凡なスピードを見せ、日本のフォーミュラ初参戦にして3位表彰台を獲得しました。

決勝レース結果

1位 星 野 一 義        カルソニックIMPUL  ローラT96/95 無限
2位 中 野 信 治   avex童夢無限    童夢MF104i  無限
3位 ラルフ・シューマッハ  チーム・ル・マン  レイナード96D  無限



TORA(JPEG)

他の選手とは桁違いのスピードを見せた高木虎之介。中野との接触の後、テレビのインタビューに答えて「ペースが遅すぎるよ。(中野は)ミスが多かったし。」と悪びれもせず答えるあたり、21歳にして既にレース歴10年以上という風格を漂わせていると言ってもよいほどである。


NAKANO(JPEG)

決勝スタートで見事なジャンプアップを見せ、トップに躍り出たあと虎之介と激しい競り合いを見せた中野信治。中嶋悟の支援を受け、イギリスでFVL(フォーミュラ・ボクゾール・ロータス)を戦った経験を有し、将来を嘱望されている若手ドライバーだが、日本へ帰国して以来比較的地味なレースが続いていた。今年は童夢で国産F1マシンの開発に携わるなど、活躍の場を広げている。今回のレースでは、シケインで虎之介と接触し、再スタートに成功したものの、星野にトップを奪われ悔しい2位に終わった。


HOSHINO(JPEG)

星野一義48歳、「日本一速い男」は今も健在である。トップ争いの接触に助けられての勝利だが、要するにトップに何かが起きたときにすぐ前へ出られる位置に着けているというのがこの人の凄いところだ。しかし、中嶋悟も鈴木亜久里も片山右京もみんなこの人を乗り越えてF1へ飛び込んでいった。若手ドライバーにとって、F1の世界へ入るためになんとしてでも乗り越えなければならない大きな、高い壁は今年も元気である。



DOME-F105(JPEG)

「F1GP NIPPONの挑戦」を旗印に純国産マシンでのF1挑戦を計画している童夢レーシングチーム。フォーミュラ・ニッポンのアトラクションの一つとして、今回のレースでは完成したばかりのマシン童夢F105のデモンストレーション走行が行われた。日本人ドライバーの育成も検討している童夢では、全日本F3選手権で開幕2連勝を果たした脇坂寿一選手にテストドライブのステアリングを託した。テスト用に搭載されている無限・ホンダV10エンジンはこれまでにも増して官能的な響きを奏でた。(童夢レーシングチームのホームページへ)


BLUE IMPULSE(JPEG)

もう一つのアトラクションの目玉がこれ。航空自衛隊ブルーインパルスによるアクロバット飛行(公式には「展示飛行」と呼ぶ)。昨年までは国産のT2高等練習機を使用していたが、今年からは機体を同じく国産のT4に変更し、パイロットも全員交代して新生ブルーインパルスが誕生した。実際の展示飛行の経験は短いが、密集隊形での編隊飛行や、カラースモークによるハートマーク描きなど、約30分間にわたって華麗な演技で観客を魅了した。


TEAM 5ZIGEN(JPEG)
今回はピットウォークに参加しなかったのでキャンギャルの写真はなし。とりあえず、これはおまけ(^_^)