The Primal Conspiracy

一件目はヤリ手の男
ウマイ話をもらえたが
いつも裏がありそうだ
お互いがお互いを信用していないから成立するビジネス
とりあえず用意しておくようにと突きつける現金
それさえも昨日の話とはずいぶん違う

二件目は勢いの男
掟破りが得意で
いつも時代の裏を掻く
段取りを無視してしまうから成立するビジネス
払いはそのうちもっとよくなるぜと突きつける現金
いつもながらの皮算用

三件目ピーチで雑談中に電話
「2人で会ったさー」
「で、どんなだった」
「普通だった」
今の俺様など
そのなにかを手繰り寄せることさえできやしないというのに

酔えば酔うほどいい事を言う男が一言
「信頼できる誰かのために死ねるんじゃなくて、信頼してくれる誰かのためなら死ねるだろう」
じゃあやばいな、俺様は誰のためにも死ぬことはできなさそうだ

家に帰って考える
最近すっかり一人でいる時間が長くなった
雑誌のトムが今は流されておけと
まあなんとかなるだろうと

君は現金が好きかい。