表題: 【まぐろを巡る冒険】032
▼レトルト納豆
金髪ナカヤマ@ローソン は恐ろしく納豆を食べない。
彼のウチは長野市内にちょっとした屋敷を構える資産家だ。
彼の父親は戦後の闇市で納豆を一手に扱い,終戦後は レトルトカレー
と レトルト納豆の製造で財を築いたらしい。
「納豆なんてくそ食らえさっ」
彼がそう吐き捨てて,遠い目で変形した【ツナサラダ】の
容器を眺める時には僕は黙っている事に決めている。
「レトルト納豆になんの意味がある?」
彼が 10本の指を丹念に 1本ずつ確認しながら,この台詞を
吐くまで僕は黙っている。
ぶち熱いサラダ を切っ掛けに,僕たちは友人に為った。
♪ もやしぃ じふてんばー LOVEぅ〜 今夜わ゛〜 ♪
僕たちが マスターに無理に頼んで置いて貰った CD が流れる
「じゃぁおやすみっ,僕は明日早いから...」
「あぁ,おやすみ。いつかみたいに トイレに女の子が
転がっていなければいいね」
僕が最後に 金髪ナカヤマ@ローソン と会ったのは,1ヶ月前だった
▼火星の重力
「貴方は長野にいくべきね」
「あたしは分かる」
「ちょっと待ってぇ,長野の電話帳あるかしら?」
「まんじょこ」
「ホ・テ・ル・オ・リ・ン・ピ・ア」
「ここよ,あたしたちが泊まるべき場所は」
幸いな事に僕にも パートナーは現れた。
【頼りになる】【美人な】【11号の身体を 9号の服に詰め込んだ】
彼女だ。やれやれ,なんでこう物事は巧くイクのか?
彼女は「まんじょこ」という意味不明な口癖を除けば
理想的な パートナーだった。
彼女とは パソコン通信【ちゃんちゃら可笑しい】を通じて
知り合ったのだが,たまたま僕が会議室に愚痴の積もりで
書いた今回の一件に関して激しく反応してくれた。
「しゃっちょさん,長野いくですよ,いくしか無いですよ」
「まんじょこ」
佐世保在住の彼女が,何故ここまで過敏な反応を示し
長野に拘るのか分からなかったが,金髪ナカヤマ@ローソン の
実家が長野【Big Hat】近くである事を考えれば,これは
あながち充てズッポとは思えない。
やれやれ,長野。そこには知り合いの 三毛ネコもいたなぁ
−第3升後編− 完
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kishi / Tetsuji Kishimoto kishi06@IBM.NET
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