表題: 【まぐろを巡る冒険】190
▼海の向こうで戦争が始まった
欧米式に正しい3回 X 3回 のノックで、僕を起こしてくれたのは
まぐろ男だった。
15:50
半日も眠っていたらしい。しかし何故ぇ?
夕べの食事代の礼をゆうと、なんでも無い事だとゆう。
領収書で経費で落とせるのだろうか?
「金髪ナカヤマとは今夜、会う事になっている」
「あー、よかったじゃ無いか」
「で、なんだい?」
「じつは、俺はしばらく姿をくらます事になる」
「戦争かい?」
「そうだ、海の向こうで戦争が始まった」
「残念だ、せっかく友達になれると思ったのに」
「それをゆいに来たんだ」
「羆の買い付けの方は、どーするんだい?」
「戦争が始まったんじゃぁ、羆どころじゃ無いからな」
「とにかく、君と話が出来てよかったよ」
「また OLT で会えるといいな」
僕は まぐろ男と話してる最中、壊れた Libretto 110 の
キーボードを触っていた。
まぐろ男が椅子から腰を上げた時
「戦争なんて糞くらえだ...」
「えっ?」
「海の向こうの戦争に何の意味があるってんだ」
そう、わめくと Libretto 110 を力まかせに壁に叩きつけた。
「どーしったってゆうーんだ ?」
「帰ってくれないかぁ」
僕は まぐろ男の方を見ずに、計算機の死体を見たまま
そう言った。
「あぁ、じゃっ元気で」
まぐろ男は帰って行った。
いつしか、僕は泣いていた
−第19章− 完
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kishi / Tetsuji Kishimoto kishi06@IBM.NET
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