情報社会において組織を維持するためには、その組織体の全員か迅速に同じ情報 を共有し、刻々変化する事態に対処していくことが最も重要なことです。また、 情報網により、一方的な情報伝達のみでなく、会員相互、また会員と組織体間の 双方向の情報伝達を行うことも適切な行動をとるために必須のことです。このよ うな考え方に基づき、日本医師会は医療システム研究委員会の答申を受けて、 1997年1月から日本医師会のホームページを開設し、会員に情報を提供していると ころです。しかしながら、これらの情報を全会員が得ることができなければ意味 がありません。また、相互に情報を交換するためには、地域医師会や一人一人の 会員が情報網に加入することが必要です。 このため、日本医師会は、都道府県医師会の協力を得て、別紙の方法で「医師 会情報ネットワークシステム」を構築していきたいと思っています。この「医師 会情報ネットワークシステム」が目標は次の点にあります。 |
(1)都道府県単位の情報ネットワークかあり、それか集まって医師会情報ネ ットワークシステムを構成するという階層構造になっていること。しか し、都道府県医師会が情報ネットワークを構築するまでの期間でも、個 人単位でネットワークに加入できること。 (2)上記のネットワークを利用することにより、すベての日本医師会員が日 本医師会または地域医師会によって提供されるホームページの情報を受 け取ることができること。 (3)すベての日本医師会員か同じ構造(ドメイン名)のアドレスで安心して 電子メールを交換できること。 |
インターネットは様々なコンピユータネットワークと連結していますから、のネット ワークに加入しても、日本医師会のホームページを見たり、電子メールを送ったりす る事は可能です。しかし、インターネットの上では、様々な情報か交信されますから、 それか誤って配信されたり、盗み見されたりすることも皆無ではありません。これを 防ぐために、理想的には、会員専用のネットワークがあればよいのですか、全国をカ バーするような会員のみのネットワークを現段階で独自に持つことは、必ずしも現実 的ではありません。従って、現段階では、できるだけ同じネットワークに、同じ構造 (ドメイン名)のアドレスで加盟しておき、将来人数が増加した時には、これを集め て一つの閉じたネットワークとするというステップで医師会情報ネットワークシステ ムを構築していくのか適当と考えられます。 しかし、現在の地域医師会は、既に独自のシステムを構築している所もあり、それら のシステムとの整合性をとる必要があります。また、このように先進的な医師会もあ る一方で、まだコンピユータになじんでいない会員も多いと思われます。このために は、ネットワークに加入したいと思った時には、自宅にまで指導員が来て、コンピユ ータの購入からネットワークへの繋き方などを指導してくれることか必要です。この ため、ネットワークの構築にあたっては、契約する会社との問で、この点を重要な事 項として協議する必要があります。各都道府県医師会におかれましては、会員ができ るだけ早く情報ネヅトワークに加入できるようにご指導いただきたく存知ますが、上 記のような複雑な事情かありますので、各都道府県医師会かとるべき方法を状況に応 じて参考までに記しました。 これ以外の方法をとることも可能ですが、その場合でも上に記した(1)〜(3)の原則が 適用できるように、よろしくご指導の程お願いいたします。 |