資料3

日本医師会情報ネットワークシステムを構築するための具体策

 都道府県医師会によって事情が異なっていると思いますので、以下の三つにわけ
て対応策を記します。
 ここでは、全国のなるべく多くの都市において利用できることを考えて、NTT
のOCNを利用する方法を例として示してあります。しかし、これ以外の業者の利
用も可能と思われますので、これ以外の案については、それぞれの地域でご検討下
さい。その際、アドレスか医師会統一アドレスになることを原則にお願いします。

A 都道府県医師会がサーバを持つ場合

 都道府県医師会が自らサーバを持って、コンピュータネットワークを運営し、各
会員にそれを利用してもらうようにすることか最も望ましい姿です。

都道府県医師会がサーバーを持つ効果
1.都道府県医師会が独自のホームページを作成することにより、
 会員専用の情報を発信したり、その県住民へ向けて情報発信が可能
 となる。
2.都道府県医師会員用電子メールシステムを運用することが可能と
 なる。
3.データべ一スを運用することにより、所属会員情報の管理や検索、
 地域の医療行政情報の蓄積などが可能となる。
       A-1 既に県医師会かシステムを持っている場合  もし、ドメイン名が「med.or.jp」になっていない場合は、このドメイン名が使え るようにする方法をご検討下さい。 A-2 県医師会かこれからシステムを持とうとする場合 1.構築ステップ  下記のような方法でシステムを構築していくことになりますが、システムの購入 と同時にその運用についても、大きな配慮が必要です。 (1)都道府県医師会がサーバを購入する。 (2)ネットワーク接続提供会社(プロバイダー)と契約してサーバをネットワークに  接続する。 (3)メールシステムの運用、ホームページの作成など、システムの運用を行う。 2.費用概算  規模や将来の会員数などによって異なるのでプロバイダーなどと相談することを お勧めします。ネットワークへの接続方法は、OCNを使う方法、MDXを利用す る方法、他のプロバイダーを利用する方法などあります。  運営に関しては、医師会自ら行うことが望ましいのですが、外部へ委託して運営 してもらうことも可能と思われます。  以下に参考までにNTTの提供するOCNをプロバイダーとして使った場合の費 用などを参考までに記します。 (参考) [算定条件] ・サーバはすべての機能を1台で実現する(「オールインワン」タイプ) ・パソコンは3台とし、ネットワーク機器により接続する ・工事(据付、調整)費用を含む [概算費用] 初期費用    350万円程度 継続費用    6万円/月程度 B 都道府県医師会がネットワークを持たない場合  都道府県医師会がその会員に対し、個人個人でネットワークに加入するようにご 指導下さい。  都道府県医師会として、サーバを持たない場合でも、会員がメールを利用する場 合のそのアドレスの発行事務は都道府県医師会が行うことが望ましいと思います。  以下にNTTのOCNを利用する場合を参考までに記します。 (参考) 1 申し込み方法  別途用意する各都市NTT対応窓口に電話し「医師会情報ネットワーク」に加入 したい旨を告げる。  (1)パソコンを購入する必要がある場合  (2)自分で既にパソコンをもっている場合  (3)既にインターネットを使っているが医師会のアドレスに切り替えたい場合 など様々な場合があると思われるので、対応窓口と相談されたい。 2 基本サービス  契約すると、プロバイダーは、次の形式の個人アドレスを発行し、都道府県医師 会に登録、承認を受けた上で、申し込み者に通知する。     名前@都道府県名.med.or.jp    例 yamada.taro@okinawa.med.or.jp このアドレスを使って、基本サービスとして次の2つの機能の利用が可能となる。 *インターネットに接続し、日本医師会、都道府県医師会、郡市区医師会やのホー  ムページを見ることができる。また当然、インターネット上にあるその他のホー  ムページを見ることができる。 *会員相互や医師会との電子メール交換が可能となる。 3 利用料金  基本サービスを利用した場合の料金は次のとおりである。 ア 初期費用     4,800円  内訳  OCN利用料金     3,800円     基本サービス料     1,000円 イ 継続費用          2,800円  内訳 OCN利用料金     2,300円/月(※1)     基本サービス料     500円/月(※2) ※1 月15時間までの利用料金(アクセスポイントまでの電話料金は含  まず)。  ※2 年額6000円を一括年払いで振り込む。 C まとめ    これまで述べたことをまとめると以下のようになります。
都道府県医師
会がシステム
を自ら持つ場
合

既に持ってい
る場合

システム変更の必要はないが、システムのドメイ
ン名を「都道府県名.med.or.jp」になっていない
場合は、変更するように検討する。

これから持つこ
とを計画してい
る場合

(1)サーバーを購入する
(2)プロバイダーを探して、接続方法を検討する。
 具体的な方法は、OCNによる方法MDXによ
 る方法などがあるため、それぞれの窓口と相談
 されたい。
(3)ドメイン名が「都道府県名.med.or.jp」とるよ
 うに申請する。

自ら持つ予定
がない場合

(1)会員に対し、個人的にネットワークに加盟するように指導する。
 加盟の際には、会員が「都道府県名.med.or.jp」のドメイン名と
 なるように都道府県内のプロバイダーとの間で交渉する。OCN
 を用いる場合については資料参照。

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